ハイブリッド電着工具
アイゼンオリジナルのハイブリッド
電着工具
ハイブリッド電着工具とは、難加工セラミックス材の高能率加工のために新開発した、電着工具の切れ味とメタルボンドの高寿命を兼ね備える、今までにない新ジャンルのダイヤモンドツールです。
これまでのメタルボンド工具やレジノイド工具とは違い、使用中に理想的なペースで自生をするため、目詰まりを解消するためのドレッシング工程が不要で、使用後も良好なエッジを維持できます。
難加工材であったSiC（炭化ケイ素）やZrO₂（高純度ジルコニア）などの短時間での高能率加工を実現した、革命的なダイヤモンドツールです。
ハイブリッド電着工具の構造
メタルボンド工具は一般的に、砥粒層部に占めるダイヤモンド砥粒の体積比が25%の場合に「集中度100」という表記がされます。
ハイブリッド電着工具の砥粒層部は、約98%以上がダイヤモンド砥粒で出来ているため「集中度400」、超高密度のため高能率での加工を実現しています。
ハイブリッド電着工具加工事例
ハイブリッド電着工具による炭化ケイ素（SiC）の円弧溝加工
使用工具：IZW Φ10.0 #200
使用機械：マシニングセンタ
切削油：水溶性切削油（外部給油）
周速：200m/min
切り込み:0.025mm/Lap
送り速度：500mm/min
加工可能距離:約500m（有効長10mm換算）
ハイブリット電着工具では、従来のメタルボンド工具に比べ、タイヤモンドが超高密度で多層配列されているため、ドレス不要で長時間加工することができます。通常のメタルボンド工具では加工の難しい炭化ケイ素でも、安定した高能率加工が可能です。工具端面側を使いZ方向に切り込んでいく加工方法が主となります。
半導体製造装置の部品加工や医療機械産業・自動車産業・光学機器産業等で導入実績がございます。
ハイブリッド電着工具によるジルコニア（ZrO₂）の円弧溝加工
使用工具：IZW Φ5.0 #200
使用機械：マシニングセンタ
切削油：水溶性切削油（外部給油）
周速：200m/min
切り込み:0.05mm/Lap
送り速度：500mm/min
加工可能距離:約6000m（有効長10mm換算）
ハイブリッド電着工具では、ジルコニアのような高密度の被削材に対しても、驚異的な高速加工が可能です。除去体積の大きい加工などで真価を発揮します。工具端面側を使いZ方向に切り込んでいく加工方法が主となります。
光学機器産業等で導入実績がございます。
ハイブリッド電着工具による窒化ケイ素（Si₃N₄）の円弧溝加工
使用工具：IZW Φ10.0 #100
使用機械：マシニングセンタ
切削油：水溶性切削油（外部給油）
周速：125m/min
切り込み:0.01mm/Lap
送り速度：500mm/min
加工可能距離:約2000m（有効長10mm換算）
ハイブリッド電着工具では、窒化ケイ素のような難削材に対しても、驚異的な高速加工が可能です。除去体積の大きい加工などで真価を発揮します。工具端面側を使いZ方向に切り込んでいく加工方法が主となります。
半導体製造装置の部品加工や医療機械産業・自動車産業・光学機器産業等で導入実績がございます。